
写真は今朝5時03分の北の空です。雲に覆われていますが、一部明るい晴れ間が覗いています。風は無く、気温18.1℃、気圧(標高160m)989hPaです。
東北地方は気圧の谷となってます。このため現在仙台は、曇りで一部雨の降っているところもあります。今日31日は、日本海にある低気圧から伸びる寒冷前線が通過するため、雲が優勢で夜の初めごろは雨となり、雷を伴い激しく降る所もある予想です。最高気温は24℃の予想です。

図は今朝3時の実況天気図です。(気象庁のHPより)
日本海北部にある低気圧の上空5500m付近には⁻24℃以下という、この時期としては非常に強い寒気を伴っています。この低気圧は明日にかけて、北海道を横断し、北日本・東日本を中心に激しい気象現象をもたらします。

図は今日21時の予想天気図です。(気象庁のHPより)
低気圧の中心は北海道にあり、前線が東北地方にあります。上空には寒気があり、前線に向かって暖かい空気が南から吹き込むため、大気の状態が非常に不安定な状況となります。
もう少し、詳しく見てみると、

図は、500hPa(上空5500m)の気温と700hPa(上空3000m)の湿数(気温と露点温度の差)の図(左)と、発雷確率ガイダンス(右)で、いづれも夜のはじめ頃の予報データです。
左の500hPaの気温を見ると、低気圧の上空に-24℃以下の寒気があることが分かると思います。そしてその東から南東にかけての北海道から東北、関東北部にかけて700hPaの湿数が小さく、湿った空気が入ってきていることを示しています。上空は寒気、下層には暖湿気がある状態で大気の状態が不安定で、対流雲が発生しやすい状況となっています。
このため、この時間帯の発雷確率のガイダンスを見ると、北関東から東北、北海道にかけて発雷の確率が高くなっています。特に今日の午後から、明日にかけて北日本や東日本では落雷や竜巻、降雹、局地的な激しい雨となる可能性がありますのでご注意下さい。急に暗くなったり、冷たい風が吹いたりした場合は、積乱雲が近づいているサインです。室内等に入るなどして、危険を回避してください。