リオ五輪5

男子体操、種目別跳馬の決勝で白井さんが銅メダルを獲得しました。この種目では1984年のロス大会以来32年ぶりのメダルです。おめでとうございます!

種目別跳馬は2本違った跳躍を跳び、その平均点で競われますが、白井さんは1本目伸身ユルチェンコの3回半ひねりという新技を行い、しっかりと決めました。着地が前へと大きく一歩出てしまいましたが、ラインオーバーは無くまずまずの出来。新技として認定されることでしょう。得点は15.833と非常に高く、全選手の中でもっとも高得点でした。2本目はドリックス。僅かに着地が動きましたが余裕の空中姿勢で、15.066。2本とも前向きで止めるのが難しい着地ですが、見事にまとめ決定点15.499。
次に演技した、スペシャリストのドラグレスクと同点となりましたが、白井さんの方が最高点が高いことから上に立ちました。
1位はリ・セガン(北朝鮮:15.691)、2位はデニス(ロシア:15.516)と非常に高い点での争いとなりました。

種目別決勝となると、みな跳馬のスペシャリスト。Dスコアが6.4とか、7.0とか今まで見たことのないような驚異的な技を行ってきて、ことごとく決めています。本当にハイレベルでの試合の中で、白井さんも新技を決め、銅メダルを手にしたことは立派です。本当によくやってくれました。 
白井さんも2本目にもうすこしDスコアの高い技をもってこれれば、金・銀を狙える位置にいます。Eスコアについては、非常に高い評価を受けているので、次は床とともにもっと高い所を狙ってくださいね。
ちなみに1位の北朝鮮の リ・セガン選手は、北朝鮮としては1992年以来の男子金メダルだそうです。素晴らしい跳躍でした。